特集 新診療報酬と今後の対応
改定によって何が生じたか、病院経営はどうなるか
小規模専門病院の立場から—東京・伊藤病院
伊藤 國彦
1
,
萩田 強
1
Kunihiko ITO
1
,
Tsuyoshi HAGITA
1
1伊藤病院
pp.698-699
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900154
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画期的な改定ではあるが……
平成4年4月1日に施行された診療報酬の改定は,従来の点数改定と異なり,今後の日本の医療体系の方向性を示す画期的なものである.その中でも重要なことは病院は入院医療を診療所は外来診療を担当するという構図である.そしてこのことは点数の配分上にも反映されている.
この病院と診療所の役割分担は医学医療の進歩の結果として当然考えられる新しい形態であろう.しかしこの区分になじまない病院が存在することは事実である.当院のような特殊な小専門病院はその最たるものであるが,他にも各種小専門病院や単科病院あるいは地域に密着した私立中小病院についても同じようなことが言い得るのではないかと思う.
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