特集 検証 2024年度診療報酬改定—病院の機能分化と連携の行方
扉/本特集の論旨が分かるPoint一覧<検証 2024年度診療報酬改定—病院の機能分化と連携の行方>
太田 圭洋
1
1社会医療法人名古屋記念財団
pp.930-931
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212272
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
2024年度診療報酬改定は,コロナ禍から脱却し平時に戻ったタイミングということもあり,地域医療における機能分化を進めることを目的に,かなり大規模な改定になった.また,介護報酬,障害福祉サービス等報酬との同時改定ということもあり,高齢者が増え続ける一方で生産年齢人口が減少していく中,地域医療を支えていくために制度間の連携をよりスムーズにし,全体として地域包括ケアを効率的に実施できる体制を目指した改定内容も盛り込まれた.
本号では,改定実務を行った厚生労働省保険局医療課,中央社会保険医療協議会支払側委員,診療側委員に,具体的な改定内容の中で特にポイントと考える点を伺い,また,今回の改定でテーマであった地域包括ケアの構築に注力しながら高齢者救急の受け入れを行っている都市部,地方部の中小規模の病院における本改定の受け止めと対応,今後の制度改正に関する考察から,各医療機関が厳しい経営状況を乗り切る方策を考える内容を目指したい.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.