特集 在宅医療を巡る病院の経営戦略
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太田 圭洋
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1社会医療法人名古屋記念財団名古屋記念病院
pp.98-99
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212103
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高齢者の増加と生産年齢人口の急減が進む中で,地域包括ケアシステムの深化や医療ニーズの高い要介護高齢者が在宅で生活できる提供体制の整備が求められている.これまで在宅医療は主に診療所を中心として体制を構築する形で進んできたが,近年は大規模な在宅専門のクリニックも増加している.また,コロナ禍では,特に都市部の在宅医療体制の不足が露呈し,株式会社が関与する新たな在宅救急診療が脚光を浴びるなどさまざまな動きが出ている.今後の在宅医療体制の整備において,かかりつけ医機能を担う病院がより積極的に役割を果たしていくことが必要ではないかとの声も強い.病院が在宅医療を手がける場合,地域開業医とのすみわけをどうするのか.病院が地域の在宅医療にどのように関わっていくべきか考えてみたい.
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