特集 病床稼働率アップ!—PFM導入がもたらす絶大な効果
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中村 康彦
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1医療法人社団愛友会上尾中央総合病院
pp.186-187
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212120
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PFM(Patient Flow Management)とは,入退院マネジメント強化の手法で,入院患者の一貫した支援のことを指す.入院予定の患者について情報をあらかじめ把握し,入退院含め病床の管理の効率性を高めることを目的とする.導入することにより平均在院日数の短縮,病床稼働率の向上,新入院患者数の増加,救急搬送患者の受け入れ数拡大,手術件数増,在宅復帰率の向上などに効果がある.また,入院患者の基本的情報を入院前に収集しアセスメントすることで,より安全で安心できる入院生活や退院支援を行うことができ,患者の身体的・精神的・社会的背景を把握し,院内外の多職種と連携して入院から退院まで医療・看護・介護の必要な援助を切れ目なく受けられるよう支援する.
今後,さらなる高齢化の進展により,複数の慢性疾患を持った退院困難患者の増加が予想される.それらに対応するためにPFMは有効であると考え,導入病院の成果や今後の展望を特集する.
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