連載 ケースレポート
地域医療構想と病院・42
DPC公開データおよび病床機能報告公開データを用いた病院の類型化の試み
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.739-742
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211501
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■はじめに
新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い,福岡県も緊急事態宣言の対象地域になっていたために,病院訪問ができない状況が続いている.そこで,今回は地域医療構想の議論に資する目的で筆者が行ってきた研究の一部を紹介したい.
地域医療構想の確実な実行のためには,各医療機関の有する医療機能だけでなく,医療機能ごとに提供している医療の内容を分析し,人員配置や保有設備との関連を明らかにすることで,医療従事者および保有設備の適正配置の視点から病院機能を検討する必要がある.そこで筆者は,厚生労働省が公開しているDPCデータ(地域包括ケア病棟等が提出する類似の診療行為データを含む),病床機能報告データなどを用いて,病棟機能をグループ化するための指標群を作成して病棟機能のグループ化を試みた.本稿ではその概要を紹介する.
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