連載 アーキテクチャー×マネジメント・75
東八幡平病院
及川 忠人
1
,
室殿 一哉
2
,
青山 徹
2
,
岩井 友佑
2
,
桑原 聡
3
1一般財団法人みちのく愛隣協会
2株式会社佐藤総合計画
3桑原聡建築研究所
pp.188-193
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211374
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■はじめに
東八幡平病院は,南に南部富士として名高い岩手山を間近に,北西に八幡平の日本百名山二峰が広がり,かつて東洋一の硫黄産出量を誇る松尾鉱山で栄えた岩手県八幡平市に位置している.
施設を運営する一般財団法人みちのく愛隣協会は,東八幡平病院(1978年創立)と介護老人保健施設「希望」(1998年創立)を同敷地内に有し,キリスト教に基づく「愛隣の精神」と「信頼と愛情」を基本理念に掲げて,地域医療をはじめとした地域包括ケアの先駆となる「地域リハビリテーションセンター」としての活動を長年にわたり実践している.
東日本大震災以降,老朽化や機能強化に対応すべく新病院建築計画を検討してきたが,2015年に設計に着手し,2018年に増改築工事が完成した(図1,2).
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