特集 検証 平成28年度診療報酬改定
[病院種別影響]
日本病院会—平成28年度診療報酬等に関する定期調査(中間報告)について
宮﨑 瑞穗
1,2
1一般社団法人 日本病院会 診療報酬・病院経営検討委員会
2前橋赤十字病院
pp.968-974
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210380
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●中間報告をみると,診療収益の前年比は,「入院+外来収益」が+1.82%,診療単価は入院+1.65%,外来+3.80%の増収となる一方で,赤字病院割合,赤字額が増加し,「増収減益」という結果になっている.
●診療収益,単価の視点では,病床規模に比例し,増収病院割合,対前年比が高くなる傾向がみられ,急性期,大規模病院に優位な改定といえるが,これらの病院は医業費用増が負担となり,赤字幅が拡大し,病院経営の厳しい現状がうかがえる.
●7対1入院基本料など,施設基準の経過措置が終了する平成28年10月以降の届出状況により,さらに病院経営が悪化する可能性があり,注視しなければならない.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.