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外誌渉讀
M H
pp.47-50
発行日 1949年11月1日
Published Date 1949/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210224
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病院管理助手の利用(Hospitals Aug 1949)
病院管理者は暇がなくて,やらねばならぬ事が出来ぬと云う話をよくきくが,この問題は適当な助手を使う事によって解決される。助手は院外から時間給で雇う事も出来るが一番よいのは,院内でインターンの終った宿泊医員を利用するのがよい。彼等は院内の隅々までの事情も知っているし全員と顔見知りだからよい。特定の問題について,依頼すればよくやって呉れる。例えば最近ペニシリンの使用が急速に増した。これについて各科別個人別の使用量の統計をとおして,各個に懇談したら,誤用過用を発見して一ヵ月使用量を倹約する事が出来た。又血液銀行は利用者があった時は必ずその家族友人から補給してもらう事になっているのに,実際は1/3に充たない。血液銀行の担当者を決める事によって,此の問題を,解決する事が出来た。
管理者が忙しいのは米国も日本も同じらしい。この問題を時間雇で解決しよ弓とするのに面白い所がある。レジデントは必ずしも忙しくなくて20−30%の時間をさく事が出来るし経済的にも喜ぶだろうと書い七あるが日本の大学の無給助手に,似ている。月150弗拂ってもペニシリンが何千ドルもおかると云う考え方は計算的には面白いが日本の役所病院では出来ぬ仕事である,ペニシリンまで入院料に含まれていると云う事が感じられる。
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