病院管理トピックス 用度
医療材料と用度の役割/医療廃棄物と感染防止
梅津 勝男
1
Katsuo UMEZU
1
1日比谷病院庶務課
pp.1260-1261
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209759
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医療費の抑制政策は,診療報酬の低迷を招き,年々病院の経営環境は悪化し,その結果,赤字病院が増加している.日本病院会の調査によると,昭和63年度には60%の病院が赤字であるという.ただしこれは傘下の病院に公的病院が多いということもあるが,診療報酬の改定が「薬価基準の引下げ額を財源としている」ことから,実質改定がマイナスになってしまうことに起因している.しかも来年予定されている診療報酬の改定と薬価基準の改定で,更に経営環境が悪化することが予想される.そこで経費節減など思い切った経営の合理化が要求される.
医業収益100対医業費用の割合を見ると,図のように給与費が50%以上を占め,次に医薬品が25%前後を占め,医療材料費は5.4%に止まり,数値だけを見ると僅かにみえるが,医療材料と用度部門とのかかわりでは多くの問題点が潜んでいる.
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