ルポ&インタビュー 病院アレコレ見聞録
健康・福祉活動の拠点づくり—涌谷町町民医療福祉センター
前沢 政次
1
,
高橋 俊吾
3
,
久 勉
2
Masaji MAEZAWA
1
,
Syungo TAKAHASHI
3
,
Tsutomu HISA
2
1涌谷町町民医療福祉センター
2涌谷町町民医療福祉センター管理課
3涌谷町町民医療福祉センター病院事業一課
pp.1240-1244
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209754
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「このセンターは町民の20年来の"町内に病院を"という願いを込め,構想を十分に練った上で新しい形の施設としました.実践は始まったばかりです.これがうまくいくかどうかは行政はもちろん,住民がこの施設を活用し,主体的にどう活動していくかにかかっていると思います.そのためには住民への動機づけも必要です.10〜20年というような長いスパンでその成果を見守って欲しいというのが,現場を担当する私たちの思いです.」と病院事業課長の高橋俊吾さんはいう.この新しい施設は宮城県涌谷町に昨年11月に誕生した「涌谷町町民医療福祉センター」である.
同センターは町の「健康と福祉のある丘のある町づくり」構想にそって進められる「地域総合健康福祉システム」の拠点となるもの.このシステムは病院機能を中核にして予防からリハビリテーションおよび在宅ケアまでのサービスを保健・医療・福祉の分野,さらに教育の領域までを包含してそれぞれが相互に連携し,実践しようというものである.
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