ルポ&インタビュー 病院アレコレ見聞録
リハビリテーションを中心に高齢化社会に対応する 医療法人館山病院
穂坂 博明
1
,
林 弘
2
Hiroaki HOSAKA
1
,
Hiroshi HAYASHI
2
1医療法人博道会館山病院
2医療法人博道会館山病院附属館山リハビリテーションセンター
pp.151-155
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209494
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東京からJR内房線特急で約2時間すると館山市に到着する.館山市は房総半島の南端にあり,昔から遠洋漁業の寄港地,軍港,そして湘南と並ぶ保養・観光地として栄えてきた.しかし,最近の漁業の衰退や東京湾の工業開発による観光資源の荒廃など社会情勢の変化に伴い,青壮年の京葉地域への流出が顕著で人口は減少を続けた.館山市の現在の人口は約6万人,周辺地区(安房郡)を併せても12万人に過ぎない.全人口に対する65歳以上の高齢者の割合は18パーセントを超えている(図1).
民間の中規模病院である館山病院は,この地域の高齢化に対応するために,1985年4月,同院に隣接してリハビリテーションセンターを開設し,高齢化社会に向けてリハビリテーションを中心にした本格的な取り組みを展開している.
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