グラフ
診療・教育・研究を近代的管理により統合する—台湾・財団法人長庚紀念医院
pp.713-718
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208899
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
東南アジアで韓国とともに経済的に急成長している台湾の医療についてはほとんど紹介されていない.
本誌で紹介する財団法人長庚紀念医院は台湾の企業グループのトップであるFormosa Plasticsグループの王永慶会長が開設した病院である.すなわち,企業で得た利潤を国民に還元しようという趣旨である(現在,貧困者のためには基金が創設され,年間1万人以上,約250万ドル以上が補助支給されている).本院は台湾の医療供給体制に大きなインパクトを与える活動をしている民間の超大規模病院である.その運営理念は診療サービス,教育,研究を統合化し,優れた医療を患者に提供しようというものである.そのために,近代的経営管理の手法を導入したユニークな経営管理を行っている.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.