特集 勤務医の未来
研修医座談会
将来をどう見るか
神山 幸一
1
,
大島 久美
2
,
三村 俊英
3
,
梅沢 玲子
4
,
川北 祐幸
5
Koichi KAMIYAMA
1
,
Kumi OHSHIMA
2
,
Toshihide MIMURA
3
,
Reiko UMESAWA
4
,
Sukeyuki KAWAKITA
5
1筑波大学附属病院
2済生会宇都宮病院
3虎の門病院
4東京女子医科大学
5順天堂大学病院管理学
pp.571-577
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208866
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川北 今まで,日本の医師の働く形態を大きく分けますと,勤務する場合と,開業する場合と二つであった,その勤務する場合が更に細かく分かれて,病院勤務のほかに大学などで教育,研究,臨床に従事するコース,それから官庁,要するに厚生省や地方自治体に勤める場合があるわけなんですが,本日は病院勤務と開業の二つで話を進めていきたいと思います.
ところで,最近までは,勤務にしても開業にしても,特に問題はなかったんですね.ところが,医者が増えてきたことを契機にいろんな問題が出てきた.一つは,近代医療が組織医療になってきたこと,それから,高度な機械・設備を使わないと,いい診断治療ができなくなってきた.言い換えれば,開業を考えた時には,高機能の医療機械が必要だということから,開業資金が非常に大きな負担になって,開業が難しくなってきた.
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