大学とフィールド
学際化,国際化するフィールド—〈長崎大学医学部公衆衛生学・衛生学〉
和泉 喬
1
,
平田 文夫
1
Takashi IZUMI
1
,
Fumio HIRATA
1
1長崎大学公衆衛生学
pp.906-907
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206431
- 有料閲覧
- 文献概要
●フィールドワークの歩み
大正13年開講の衛生学教室と昭和28年に発足した公衆衛生学教室とそれぞれ歴史は異なるが,戦後の再出発が原爆によって研究設備が壊滅した状態からであったので,両教室ともフィールドに研究の場を求めざるを得なかった.
栄養学,農村医学に永い伝統をもつ衛生学教室では,故藤本名誉教授のもとで,長崎および佐賀県下の農漁村で栄養調査,労働代謝に関するフィールドワークが展開され,さらに中村 正現教授のもとで,基礎代謝の地域変動,気候による修飾の面の研究にも発展し,沖縄県を含めた日本各地で気候順応や老化,体位,体格に関するフィールドワークが行われて来ている.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.