民間病院を見る,聞く,語る・13
仙台のベッドタウンに生まれた脳卒中専門病院—宮城県・財団法人宮城厚生協会泉病院
北村 龍男
1
,
成田 憲治
1
,
車田 松三郎
2
1財団法人宮城厚生協会泉病院
2東北大医学部病院管理学教室
pp.728-733
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208101
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□病院開設の二つの理由
車田泉病院ができるようになった契機から伺いたいと思います.
北村 これは二つあるんです.私ども宮城県民主医療機関連合会,通称宮城民医連という組織に加盟しています.脳卒中の診療をやっていく面から言いますと,診断でも治療でも,最近は,相当,専門的になってきている.少なくとも診断面ではCTスキャンも,血管撮影もしなければならない.また治療の面では,実はまだこの病院,脳外科が開設されてないんですが,脳外科的な治療が欠かせなくなってきている.そのように診療面で,一定程度の重装備化が必要になってきている.いわばそういう診断の機械や専門医を民医連のすべての病院で持つというわけにはいかないので,ここにおいてそれを宮城民医連に加盟している全部の院所で利用しようということがあったわけです.ですから泉市あるいは仙台市その他の脳卒中で倒れた方が開業の先生から紹介されてきたり,救急車で直接運ばれてきてもいますけれど,数の上では民医連の病院から紹介されてくる方が多い.
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