ケーススタディ・人の管理
借金を重ね,職場の秩序を乱した事務職員を退職させたが
pp.622-623
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208074
- 有料閲覧
- 文献概要
〔事例〕
彼は私の部下で,勤続5年の35歳男子の事務職員,独身です.職場の後輩あるいは学校時代の後輩を連れて酒を飲みにゆき,その費用を全部自分が負担して,優越感を味わうという性癖があり,当然給料では賄いきれないので,院内の同僚あるいは先輩,更に附近の商店主からも金を借り,その返済のためにまた他の同僚から借金を重ねるということで借金で首が回らなくなりました.しまいには後輩の女子職員から脅し半分で金を借りるようなこともやっていました.
これを見かねた上司の私は,本人を呼んで,今後しばらく酒を慎む,他人から借金はしないという二つのことを誓約させ,私が保証人となって,病院の共済組織から,本人の退職金を担保に貸付金を借用させ,諸所方々から借りている借金をすべて返済させました.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.