小特集 病院でコンピュータをどう活用するか
コンピュータ活用体制への提案
西山 孝之
1
Takayuki NISHIYAMA
1
1日立製作所ME事業推進本部
pp.490-492
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208033
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コンピュータにおけるソフトウエア■
コンピュータシステムは,ハードウエアとソフトウェアの二つより構成されていることは,コンピュータの入門書の最初に書かれていることで改めて申し上げることでもないでしょう.しかし,入門書のソフトウエアの説明では2進法とかバイトとか,0や1の数字の羅列が現れるのにうんざりし,その先へ進まないのではないでしょうか.また,最近はパーソナルコンピュータなど個人で使えるコンピュータも普及し,ソフトウエアとか,プログラムの言葉が大変身近に聞こえるようになりましたが,その真実の姿はよく理解されていないのではないでしょうか.
「コンピュータ活用体制への提案」には,ソフトウエアの技術的な中身ではなく,その性格や大きさを認識することが必要と思います.コンピュータの活用とはすなわち,ソフトウエア(具体的な「もの」としてはプログラムとも言います)をいかに開発し,これをいかに活用し維持していくかに外ならないからです.ジェット機を利用するのにジェット機の原理を知る必要はなく,他の輸送機関との長所,短所を比べて利用の有無を決めるように,コンピュータの性格を大局的に眺め,利用の仕方を判断して下さい.
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