小特集 医療施設間連携の試みと実践
北九州市の民間病院と診療所の連携—健和会2病院の開放型病院の試み
平嶋 良次
1
Ryoji HIRASHIMA
1
1健和総合病院事務部
pp.135-136
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207950
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7月1日に,健和総合病院(374床)と長行病院(240床)が,開放型病院運営を開始してから,6か月が経過した.現在,市内開業医の17パーセントに当たる137名の先生方が登録会員として利用されている(表1).
ただ残念なことには,2病院とも法的要件を備え,実態的にも開放型病院の運営がなされているにもかかわらず,厚生省へ承認申請をして7か月以上が過ぎようとする今日に至るもなお,承認を得られていない.厚生省の見解は,開放型病院は実質的に地方公共団体立病院と医師会立病院に限られており,民間病院の承認は初めてのケースなので検討中というである.紙数の都合で厚生省見解の矛盾については触れることはできないが,各地の開放型病院の実態調査や法的要件の検討などを通じて得られた当法人の見解については,当法人発行の「調査・統計・資料」誌4号,また田中隆氏の「"開放型病院"をめざす福岡健和会の2病院」(「民医連医療」118号,45〜61頁,1982)に詳しいので,ご参照いただければ幸いである.
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