グラフ
全人的ケアが求められて—大阪市立弘済院附属病院
pp.653-658
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207796
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弘済院の門を入り,少し坂を登ると左手に老人ホーム,右手に病院がある.病院玄関には事務の窓口と売店が並び,右手奥が外来部門.外来廊下には杖を持った老八や歩行川手押し車を押す人,袋を提げエプロンをかけた老人たちが待っている.ここで受診を待つ老人は一部を附いてはとんどホーム在住者である.一時期,ニュータウンの人々に病院を開放したこともあったが,現在は生活保護法による医療保護施設としての施設内診療を行っている.外来一日平均患者数338人.診療科は内科,外科,整形外科,眼科,小児科,歯科等11科.弘済院自体への入所は市の福祉事務所を通して行われているが,最近は民間老人ホームの増設の故か待機者は少なくなって来ている.
病院地下1階は検査,手術,給食部門.検査,手術ともほとんどは院内で行われ,特殊なものは市民病院,国立循環器病センター,新千里病院と協力して,今のところ問題はない.
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