特別寄稿
トータル搬送システムの設計—神戸市立中央市民病院のソフトウエア(その3)
栗原 嘉一郎
1
,
中野 明
2
1筑波大学芸術学系
2大阪市立大学工学部
pp.503-506
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207759
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トータル搬送システムの設計■
前節まで(本誌41巻2号,4号)で物品系・情報系各々の搬送システムを設計したことになるが,この両者を単に組み合わせたものが院内トータル搬送システムになるとは限らない.すなわち単純に両者を組み合わせた場合には,同一部門内に重複したステーションが設置されたり,種々の形状の搬送容器が準備されたりして,設備が過剰になる恐れがあるからである.そこで本システム設計においては,物品系・情報系個々の搬送システムについては検討結果にある程度の幅を残した形で全体としての総合評価を求めることとした.
すなわちまず物品系搬送システムについては,A・B物流に対してはコンテナワゴンによる大型搬送方式を,C物流に対しては小型自走車方式をそれぞれ採用することまでは決めていたが,前者についてワゴンを搬送する機械方式に関しては,いくつかの型を比較検討した結果2種類の方式(表8の第7案と第9案,41巻4号312頁)を候補として残すこととした.これを整理すると表11のごとくである.
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