民間病院を見る,聞く,語る・4
共同経営で地域医療のための病院を作ろう—埼玉県・関越病院
塙 正男
1
,
熊谷 義也
2
1関越病院
2慶応大学がんセンター
pp.507-512
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207760
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医療過疎と言われてきた埼玉県にも様々な病院進出の動きがあって,医療供給体制にも変化が予想されるが,関越病院は,都心から80分,まだ周囲には農地も残る新興住宅地にある.そのため患者はサラリーマンと兼業農家が多い.設立以来10年目,昨年からの増築によって病床は48床から166床に増加,現在稼働病床数124,外来1日平均患者数250.診療科は内科,外科,小児科,整形陸科等8科.一般的に難しいと言われるグループプラクティスの実践—東大34年卒を中心とする4人の働き盛りの医師が基金を出し,共に診療に従事して既に9年が過ぎた—とあくまでも住民のニードに耳を傾けて家庭医としての病院を目指していることが特徴として挙げられるだろう.(350-02埼玉県入間郡鶴ヶ島町大字脚折145-1医療法人)
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