特集 設備投資と技術革新
CTの経済計算
上林 三郎
1
,
中村 彰吾
1
,
藪 純夫
1
1聖路加国際病院
pp.582-584
発行日 1981年7月1日
Published Date 1981/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207507
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CTスキャナーが,1972年に英国で,頭部診断用として開発されて以来,9年を経た今日,我が国においてもその普及はめざましい.1981年1月末現在,一部の予定を含み,全国での設置台数は1,306台と言われている(表1).CTスキャナーによるレントゲン診断のメリットは今さら述べるまでもないが,採算性については,不利であるというのが,定説となっている.
頭部用,全身用CTスキャナー導入設置の経済性をみるために,原価計算の手法を用いてみた.この調査実施時期は,1980年10月の1か月間であった.本稿ではこの原価計算実施結果より,CT部門の採算性についての問題点を浮き彫りにした.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.