特集 高度医療設備の経済計算
設備投資に関する経済計算・4
放射線 b
放射線治療装置および核医学診療装置の経済計算
今永 一
1
,
森田 皓三
2
,
桜井 邦輝
3
1愛知県がんセンター病院
2愛知県がんセンター病院第II放射線部
3愛知県がんセンター病院第I放射線部
pp.53-56
発行日 1972年3月1日
Published Date 1972/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204596
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●リニヤックおよびベータトロン
表1に昭和45年度における愛知県がんセンターで使用している放射線治療装置の経済計算を示す.
リニヤックにはいわゆる原体照射装置がついているが,これはこの購入費の中にははいっていない.電気代はそれぞれこれらの機械を動かすためのもので,照明用電力は含まれていない.修理費としてはベータトロンでは加速管を2年間に1回取り替えるものとして,その1/2の費用が含まれているが,その値が全体の大部分を占める.リニヤックでは2台ともに修理費の中に1個70万円程度のマグネトロンの交換が年に1回含まれている.マグネトロンの保償時間はフィラメント時間で500時間となっており,1日4時間使用したとして年に2.4本の交換が必要となる.しかし最近のマグネトロンの品質の向上で,私どもの経験では年1回の交換で十分である.第一リニヤックで修理費が多いのは部分的な定期点検が施行されたためである.
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