特集 社会保障と公衆衛生の接点をさぐる
ろんそう
社会保障・公衆衛生相互の問題点
医療機関の適正配置を急げ
山下 昇
1
1鹿児島県衛生部
pp.390-391
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203285
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恩恵的,慈善的な救貧制度からスタートした社会保障制度が,現在では,その目的とするところに従い,内容的に,思想的に,発展,拡充されている。昭和25年に行なわれた社会保障制度審議会の社会保障制度に関する勧告の中にも,本制度を概念的に,社会保険・国家扶助・公衆衛生および医療・社会福祉の4部門から捕促していることは,よく知られているところである。
社会保障制度としての各種の社会保険や,公的扶助制度などが真に実効を奏するためには,適当な医療機関が整備充実されなければならない。さらに一歩進んで,国民の健康を保持増進するという目的のためには,公衆衛生の発展がなければならない。
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