いま民間病院は
西能病院はどうあるべきか—職員の意識改革を促した小論文より
西能 正一郎
1
1医療法人財団五省会西能病院
pp.722-725
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207233
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民間病院は何を考えているかというテーマをいただいた.端的にいうならば生存競争に負けないことである.その目的のために各病院長は知恵をしぼり,日夜努力を重ねているのであろう.具体的な方法についてはそれぞれのオーナーのカラーによって,また環境条件に従っていろいろな方針が打ち出され,その病院の特徴となるのであるが,私は病院の生存第一条件を従業員の質であると考えている.去る53年3月,病院従業員の意識改革を目的として,以下の小論文を発表し,全従業員に浸透を図った.その成果を測る物指しを持たないので,表示できないが,むだではなかったと判断している.実物は23,000字に及ぶ部外秘の文書であるが,そのうち私の病院経営哲学ともいうべきさわりの部分を抄録して発表させていただく.諸賢のご批判を仰げれば幸いである.
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