実務のポイント 医事
診療費の算定と請求事務—コンピュータ利用の場合
土井 正
1
1山田総合病院
pp.700-701
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207226
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近年コンピュータはあらゆる分野に進出しもはや我々の社会はコンピュータなしにはやってゆけないまでになってしまった.そして我々医療関係者にとって最も興味のある医療へのコンピュータの利用も,年々高度なものとなってきている.しかし我が国においては諸外国と比較するまでもなく,低医療費のため病院の経済基盤が貧困で,その貧困さが新しい技術開発への努力の芽を摘みとっていると言っても過言ではない.しかしながら医療機関における多品種少量生産的な情報を収集するためにはコンピュータにまかせることが好ましいとの考え方から,最近,医療機関へのコンピュータの導入も急速に進められている.
当院の場合の導入の動機を簡単に述べてみると,まず医事課の残業があまりに多く,このため課員の定着性が悪く,その結果ミスによる減収が目立つということがあげられよう.そのことからコンピュータの導入を考え,昭和46年に機種を決定し,昭和47年1月にNEAC 1,240超小型コンピュータを導入した.その後試行錯誤を重ね,すべてのレセプトをコンピュータで出すことができたのが昭和48年である,そしてその後機種のレベルアップを行い,50年7月NEACにシステム100が導入され現在に至っている.
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