特集 ニッパチ,その後
看護量算定研究の結果を使ってのニッパチへの提案
高橋 令子
1
1神戸市立中央市民病院
pp.395-400
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207147
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今回,この「ニッパチ,その後」の特集に当たり,私どもが昨年雑誌「看護研究」(Vol.12,No.2)にその一部を発表し,また同じく昨年自治体病院協議会雑誌9月号に綴込付録として掲載していただいた「看護度別による看護量の測定」と題した研究の結果を使って「ニッパチへの提案」を書いてみないかとおさそいいただいた.私は48年に現職を拝命したもので,闘争の真只中にいたわけではなく,当時看護学校から「ニッパチ問題」を心情として理解し,ある意味ではその結果を高く評価するものの一人ではあるが,いつか「業務の質と量に応じた人員,体制を考えなければ看護は発展しないだろう」と考え,言い続けてきたものである.総婦長になってからもそのことが脳裡を離れることはなかったが,ようやく53年1年をかけて全看護要員の参加と協力を得て研究調査し,その結果を昨年発表することができた.今その全文が6月には発刊できるよう自治体病院協議会で作業が進められている.
以下その資料の一部を使って当院の実態から説明したいと思うが,紙面の都合上,表の提示にとどまり説明不足になるきらいがある点をはじめにお断わりしておく.
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