講座 入門・ME機器の正しい使い方・3
病室モニタにはテレメータが最適
小野 哲章
1
1三井記念病院サービス部
pp.946-947
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207015
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テレメータとは
テレ(tele—)とは,"遠隔の"を意味する接頭語で,メータ(—meter)とは"計測器"を意味する語形成要素である.この2つの合成されたテレメータ(telemeter)とは,"遠隔計測器",すなわち"遠くの情報を眼の前まで送ってきて観測・記録するもの"の一般的な呼び名である〔テレビジョンは"遠くへ映像(vi-sion)を送るもの",テレフォンは"遠くへ音(phone)を送るもの"などと対比して下さい〕.
テレメータには大別して2つの種類がある.1つは,情報(信号)を電線を使って遠くへ送る方式の有線テレメータと,もう1つは,情報(信号)を電波に乗せて遠くへ送る方式の無線テレメータである.医療の中でも両方式が使われている.例えば,CCUでベッドサイドモニタからの心電図を,少し離れたセントラルモニタで観測・記録するCCU患者監視装置は前者の有線テレメータの代表例であり,胃や消化管内の温度やpHなどを測定して体内から体外へ電波に乗せて送ってくる超小型の医用カプセルは後者の無線テレメータの代表例である.
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