人
産業医学に根ざした病院作り大同病院名誉院長 皿井進氏
森 泰樹
1
1豊橋市民病院
pp.816
発行日 1979年10月1日
Published Date 1979/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206976
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工場で働く人々の健康を管理するには,ただ単に羅列的に各科を並べただけの総合病院ではその役を果たすことはできない.大同病院が確たる産業医学的な基盤に立った病院であればこそ,全職員の限りない信頼を得,また地域医療の尖兵となり得たのであると思われる.事業は人なりと言う.こんな意味で大同は誠に良き人に恵まれたものである.
先生は昭和6年に名大を出られ,勝沼内科で十分な臨床的な訓練を経られてから日本レーヨンの工場に出られた.ここで「二硫化炭素中毒の臨床」なる論文で学位を得られた.これが終生先生を産業医学の鬼となさしめたきっかけである.
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