講座 入門・診療記録管理・6
入院診療記録管理の実際(続)
栗田 静枝
1
1聖路加国際病院診療記録管理室
pp.506-507
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206890
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XIII.集められた診療記録の整理,点検
診療記録は,病棟で使用されている時点では,医師,看護婦が使いやすいようにとじてある.例えば,患者の日ごとの状態が詳しく書いてある経過記録などを最上部に置き,見やすくしてある.また,患者の疾病の種類,治療方法などがさまざまであるから,病棟ではとじ方が一定していないこともあるし,特殊の記録用紙を使っていれば,それぞれの記録はちがった順序でとじられていることもあろう.
診療記録管理室では,収集後,診療記録委員会で定めた規定にしたがって,これらを一定の順序に並べかえ,破損した用紙の修理や,数多くの検査リポートなども日付順に整理し,はりちがいを訂正する.量的面(quantitative)の責任はすべて診療記録管理士が負っているので,整理,点検の作業は,十分に注意深く行わなければならない.
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