実務のポイント 薬剤
注射器,注射針による異物汚染
堀岡 正義
1
,
青山 敏信
1
1九州大学病院薬剤部
pp.156-157
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206787
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体内に直接注入する注射剤中に異物が含まれていることが指摘され,1966年FDA主催の"Safety of La-rge Volume Parenteral Solutions"のシンポジウム1)が開催されて以来,製薬メーカーは異物汚染を少なくする努力を行ってきた.
しかし,異物を含まない品質の良い注射剤といえども,アンプル開封時に多数のガラス片が混入したり,注射筒,再生使用する注射針,dis-posable輸液セットなどにより,使用者段階において異物汚染が起こり,GMPの目的である品質の良い医薬品の提供という精神が,患者への恩恵とはなっていないと考えられる.
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