器具の使い方
注射器(針)の選びかた,使いかた
山下 九三夫
1
,
倉田 ハルノ
2
,
大薗 美津子
2
1国立東京第一病院・麻酔科
2国立東京第一病院中央滅菌材料室
pp.524-527
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201266
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1851年LyonsのCharlesGabriel Pravazが注射筒を発明して以来100年以上も経過しているが,(近代的な注射器の創案者は実は,Darmstadtの医師A.Neuerで1827年かれによつて作られた注射器は円筒形のガラス筒とその中にピストンの入るようになつており,先端に円錐形の中空の針がついていた(図1)。いまもつて,旧態然とガラス製の注射器を煮沸滅菌し,針を水洗し再生して使用し,はなはだしいときはこれを研磨再使用するがごときはまことに愚の骨頂といわねばならない。
われわれは本稿においてまず,注射針と注射筒のJIS日本工業規格1)を紹介し,disposalの注射筒,注射針(以下ディスポと略す)の使用を現行医療保険下においても認められるよう強く要請したいのである。
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