特集 医療チームとしての栄養部門
代表疾患にみる栄養指導の意義
腎疾患
山下 光雄
1
,
渡部 昭
1
1慶応義塾大学病院・食養第一課
pp.902-903
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206693
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症例は35歳の男性で,土木建築会社の設計者である.昭和47年夏全身倦怠,疲労感を自覚し,東京近郊のT共済病院で受診,検尿の結果,蛋白尿指摘,下腿浮腫もやや見られ,慢性腎炎の診断を受け,3か月間入院,以後同院で外来治療を受けていた.
東京転勤により,昭和48年6月から,当院内科で受診し,以後通院していたが,心窩部の重苦しさ,嘔気を認めるようになったので,慢性腎不全の急性増悪期の診断で入院した.入院後,安静と食事療法により,全身状態が改善され,約2週間で退院する.入院中の検査所見は,検尿蛋白(++)-(+++),硝子顆粒円柱(+),血清BUN37-40mg/dl,クレアチニン3.7-4.2mg/dlであった.
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