院内管理のレベル・アップ 廃棄物処理
病院廃棄物の問題点・2
廃棄物の管理
小田桐 信子
1
1慶応義塾大学病院
pp.572-573
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206592
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前稿において述べたように,病院から排出されるごみの量はきわめて多く,その種類も多種多様であり,その上病原菌等によって汚染されているものもあって多分に危険性をもっている.このようなごみの量と種類は病院におけるごみ処理の複雑かつ困難性を如実に示している.病院のごみは事業系一般廃棄物として病院自らの責任において適正に処理,処分しなければならないので,病院の衛生環境の保全,また病院の機能性を維持,増進させるためにごみの処理にあたっては細心の注意を払わなければならないが,またごみを捨てる人も同様の注意が必要で,病院独自の処理方法を設定し,徹底させておくことが大切である.
ごみ処理がスムーズに行われていない病院は,清掃管理も不十分で,清潔感も欠如しているのが一般的で,ごみ処理の良否は,病院の運営,管理上に大きなウェイトを占めているといっても過言ではない.
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