院内管理のレベル・アップ 手術
安全,確実な手術のために・3
手術室看護婦の教育とローテーション
上田 禎子
1
1順天堂大学病院・手術室
pp.398-399
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206537
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看護教育が新カリキュラムにころもがえされ,患者中心の看護を根底に教育が行われるようになり,手術室看護として独立していたものが成人看護外科の中に含まれることにより,学校によっては講義だけで実習を行わないところもみられる.このような現状の中で教育を受けた卒業生が,手術室に配属され,手術室看護婦として業務を遂行していくうえには十分な教育プログラムが計画,実施される必要がある.
当看護専門学校の例を見ても,2年次の後半に1週間の手術室実習が組まれている.つまり実習の初期段階に手術室実習を終了する学生がいる.卒後配属されても手術室実習の印象がずい分と薄れているのも無理のないことである.従来,手術室勤務を希望するものが減少していたのは,教育内容が患者中心の看護に徹底し,ベッドサイドの看護が看護であると学生自身,考えていたからである.
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