特集 病院と付添問題
付添看護者の実態—その問題の所在・考察および提言
三友 雅夫
1
1立正大学・社会学
pp.195-201
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206471
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"基準看護"の空洞化
長期入院と職業付添の必要が経済的破綻や家庭崩壊を招来している事実を,誰も否定することはできない.
30年余も額に汗して稼いだトラの子の預金や退職金だけでなく,家屋敷まで抵当に入れてえた借金もつかい果し,事情を知った患者が離婚を申し出たという話は,電波をとおして茶の間に届けられ,ごく身近な問題として,国民の一人一人が"付添看護"の問題を捉えているといってよい.いまや"付添看護"は,医療保障のマイナス要因として機能しているといえないだろうか.
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