グラフ
"手づくりの療育"を実践する—肢体不自由児施設高知県立子鹿園
pp.9-14
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206366
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肢体不自由児の〈リ〉ハビリテーションには,しばしば"療育"という言葉が用いられる.これは,肢体不自由児施設の根本理念を表象したもので,療育事業の先駆者,故高木憲次博士が,発育過程にありながら四肢・体幹に障害を持つ子どもたちの全人的ケアを目指して,"医療と教育"あるいは"医療と養育"の合成語として考案されたものという.
当然のことながら,肢体不自由児施設には,手術・治療・訓練といった医学的ケアを中核として,教育や生活指導等,児童に必要なあらゆる機能が要求される.特に教育の場として,養護学校や普通学校の分校が併設され,対象児を中心にして緊密な連携が保たれている.
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