ホスピタルトピックス
川崎医療短大医療秘書科見聞記
宮下 美津江
1
1日立総合病院図書室
pp.86-87
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206316
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医療は高度化し,私達パラメディカル部門も非常に専門化してきました.この高度化,専門化した医療の中で,必要とされているのが医療秘書という仕事です.というのは病院の秘書は会社の秘書と違って,幅広い知識を要求されます.秘書の資格を持っていても,医学知識がなければ医療秘書とは言えず,単なる秘書でしょう.医療の中の秘書には専門化した医学知識が要求されます.残念なことに医療の中で,医療秘書という資格制度がいままでないため,秘書の資格はあっても,医学知識を持たないまま医療の中で秘書として仕事にたずさわっているというのが現状でした.現在のような秘書であったら,医師はますます雑事におわれてしまうでしょう.そこで必要性から誕生してきたのが,わが国で初めて私立川崎医療短期大学(川上亀義学長)にこの4月から開設されたの「医療秘書科」です.
私はこの医療秘書科に関心を持つと同時に,教育内容などをもっと詳しく知りたく,連休あけの5月6日同校をたずねてみました.
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