院内管理のレベル・アップ 麻酔
麻酔部門の管理・4
手術室における麻酔管理の問題点
小坂 二度見
1
1岡山大学医学部麻酔科
pp.62-63
発行日 1977年6月1日
Published Date 1977/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206255
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手術室における麻酔管理は手術を受ける患者の生命の安全を第一の基盤として,適切な外科治療を受けさせるための患者の管理である.麻酔手技上患者の生命の安全度をいかに高いものにするかが麻酔管理の問題点である.いいかえると麻酔管理の問題点はいかに上手に適切な麻酔を実施するかという上で重要な点を述べることにあると考える.もちろんこの重要な点のうちには現在の麻酔学においても完全に解明されていない点もあるが,麻酔管理上の問題点について述べる.
麻酔管理上重要な事項は患者に麻酔をかける前より始まる.すなわち患者の原疾患の病態を十分に理解し,患者の現症をよく把握した上で麻酔を開始するが,この場合当の患者に最も適正な麻酔方法をまず選択しなければならない.この麻酔法の選択上の問題より述べる.
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