院内管理のレベル・アップ 精神病院
精神病院管理の諸問題・4
院内作業の向上のために—併設精神科での一つのあり方
関本 武司
1
,
赤坂 守保
2
1国保旭中央病院事務部
2国保旭中央病院精神科
pp.66-67
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206132
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精神病院での配膳,保清,洗濯等等が作業療法という美名のもとに,病院の人手不足を補う,いわば労務,使役として行われていないかという疑惑がしばしば聞かれる.
それはもちろん,外勤作業,院内作業も含めて,果たして「作業療法」なのか.当院精神科医師の見解では,それらの行為を「療法」と呼ぶことに疑問を述べている.しかし,職員とともに人間関係,疎通性,積極性,自発性等を改善する広義の精神療法活動の一環として,その意義は認めている.総合病院併設精神科とはいえ,併設の利点(全科の協力,外来が多い等)のほかに,単科精神病院のもつ機能をもあわせもつ,当院でのあり方を報告したい.
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