ホスピタル・トピックス 看護
成果の見えはじめた看護部の活動—東京女子医大病院における看護部院内教育の歩み
東京女子医科大学看護部
pp.45
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206060
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東京女子医大病院では,昭和49年以来の院内教育により,最近,よりよい看護が行われつつあるので,これまでの経過を中心にその活動を紹介してみよう.
東京女子医大病院は,昭和48年頃まで深刻な看護婦不足に悩まされ,看護職員も看護部に不満を持っていた.一方,付属看護学校は昭和40年に開設されたが,卒業生は臨床の場では実力が発揮しきれず,単なる作業として忙しく立ち回るのが精一杯という実情であった.なぜ臨床の場におけるよい看護婦が育たないか,その理由として,①大学病院の特徴として医療が高度化して重症者が多く高度の技術が要求され,しかも医療チームとしての組織,機構が明確になっていない,②看護婦の数的不足,③看護職員の教育背景が多様で看護の考え方に一貫性が見出せないなどが考えられた.
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