グラフ
心筋硬塞に専門病院—東京女子医大狭心症センター
pp.677-678
発行日 1967年12月15日
Published Date 1967/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203582
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脳卒中,ガンにつぐ死因順位の3位にある心臓病は,昨年1年間に7万人の命を奪った。そのうちの85%の6万人は心筋硬塞による死亡だといわれる。心筋硬塞は死亡率が高く,その大部分が発病直後の数日に集中している。この時期に適確,迅速な治療できりぬけられれば,死をまぬがれる患者も,この種の専門病院がないため,心筋硬塞による死亡は年々増加するという状態にある。このような状況のなかから生まれてきたのが,東京女子医大日本心臓血圧研究所の狭心症センターであり,今年8月末から業務を開始している。
開設にあたって,都内各開業医(主として内科医)に案内状を出し,センターの利用と協力を呼びかけている。開業医師の判断でセンターの治療を必要とされた場合に電話で連絡を受けると,ただちに備えつけの救急車に医師と看護婦が同乗して,車内で救急処置を行ないながら患者を輸送するというシステムになっている。
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