医療と福祉・5
「精神障害者」のリハビリテーション—川崎市社会復帰医療センターの事例を通して
岡上 和雄
1
,
山田 静枝
1
,
狩野 めぐみ
1
1川崎市社会復帰医療センター
pp.75-79
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205964
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精神科の臨床の守備範囲もずいぶん広い.私たちは,そのすべてに福祉の課題があるとは,今のところ考えていない.医療の枠組で対応できればそれでよいし,それは,むしろ,望ましいこととさえ思う.
しかし,対象者のひとりひとりの歴史をみていると,それだけではおさまらない人が必ず出てくる.それは,不幸にして経過がながびいたのちのことである.ある人が,ある日,別の装いをした人に変貌する.いわば,広い意味の生活問題の発生である.
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