レセプトを読む・5
いかに解読するか・実地編(1)
黒田 幸男
1
1済生会中央病院
pp.83-86
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205911
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尾口氏による「解読の手引き」は,レセプト紙に盛られている診療行為の実態を分析することによって,病院経営管理にいかに役立たせるかを重点に解説されているが,現実の病院にあっては,解説どおりの分析が十分に行われていないのが状況である.
「レセプトは病院管理情報の宝庫である」という言葉はそのとおりに受取ることができる.しかも,レセプトより診療行為大別の診療額を把握し,医療構造,収益構造の実態をみることは,どこの病院でもやっていることではあるが,骨を折ってとった資料の活用性に対する認識が十分でないような気がする.筆者もその1人であるが,これまでに,この診療行為別診療額構成を利用した例をいくつかあげることにより,「実地編」として,乏しい資料を基に以下述べてみることにする.
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