ホスピタル・トピックス 建築
アブダビの病院
伊藤 誠
pp.67
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205735
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アメリカの建築家の中東進出
世界中の景気が,どん底近くにまで落ち込んで,多くの国々が不況にあえいでいるとき,ひとり中東の石油産出国はありあまる資金を抱えて,着々と国土の基盤づくりに励んでいる.それに応じて,国内での仕事が得られなくなったアメリカの建築家たちの中東への進出ぶりが,まためざましい.ここにその一例を紹介しよう.
アラブ首長国連邦も石油で潤っている国のひとつであるが,その首都アブダビと東部のアルアインに建つ2病院が,アメリカの一流建築事務所TACにより設計され,近々国際的な工事入札が行われようとしている.前者が500床,後者は250床で,いずれもゆったりとした広がりをもつ豪華な病院である.規模こそ違え,2つの設計は兄弟病院として,ほぼ共通した姿勢でまとめられている.
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