私的病院からのレポート・32
—三重県津市・遠山病院—私的病院の存在価値を求めて—遠山豪院長にきく
一条 勝夫
1
1自治医大
pp.49-57
発行日 1975年9月1日
Published Date 1975/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205708
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
遠山病院は,かつて三重医大教授であった遠山豪博士(写真右)が,ゼロからつくったものである.「日本のMayo Clinicたらんと努力したが,この国の医療風土の中では,とても無理だったようだ」と遠山院長は語るが,それでも,学問する心を尊ぶ気風は随所に見られ,検査部門の充実には目をみはるものがあるし,図書室は研究の宝庫である.三重県の医療のひとつの中心と言っても,過言ではあるまい.日本病院会の副会長をはじめ公職も多い院長は,しかし,ほんとうは診療と医学研究の虫なのである.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.