特集 院内感染管理の新しい課題
新しい感染症とのとりくみ
HB抗原
市田 文弘
1
,
上村 朝輝
1
1新潟大学医学部第3内科
pp.31-33
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205497
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日常扱う肝疾患患者中に,外科医,看護婦,検査技師など医療従事者が少なからず存在し,時に劇症肝炎となって死の転帰をとるのを見るにつけ,Hepatitis B (HB)抗原の危険性を身近な問題として感じざるをえない.HB抗原の発見以来種々の知見が集積され,ウイルス肝炎,とくにB型肝炎(HB抗原陽性の肝炎)については感染症としての再認識がなされるようになりつつある.院内感染という立場からも,安全および予防に関する具体策の必要性がたかまっている.ここではHB抗原の感染に関連した種々の問題点,現在での対策などについてふれてみたい.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.