特集 看護婦三交替制の反省
三交替制実施上の問題点
岡田 優子
1
,
足立 悦子
2
1東京女子医大・精神科
2東京女子医大・外科
pp.25-28
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205340
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観点--管理者の立場として
病院と名のつくところから,看護婦という存在をまったくとってしまったらどういうことになるのだろうか,ということを考えるだけでもさまざまなことが想像できる.
それほど,医療の中での看護の存在は比重が重く,貴重であるということが言える.そういった中での戦後の看護勤務の改革のひとつである三交替制について,現状における実施上の問題点についてのべてみたいと思うが,問題点をあげるまえに,三交替については,各種の立場から,たとえば医師の側から,行政の側から,労働者としての看護者の側から,さまざまな観点があり,それぞれ異なった視点からみるのだから,当然いろいろなことがくいちがっているかのように見えることもあると思うので,ここでは三交替をする側の者としてでなく,三交替をさせる側の,いわば管理者の立場からみた問題点ということで,そのポジションをはっきりさせたうえで考えていきたいと思う.
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