特集 病院と保育所
保育所に関する法律と設置基準
鈴木 政次郎
1
1厚生省児童家庭局母子福祉課
pp.48-51
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205101
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
保育所は,児童福祉法で規定されている児童福祉施設の1つであるから,保育所に関する法律の中心となるものは当然「児童福祉法」(昭和22年,法律第164号)である.これに関連して,同法施行令(昭和23年,政令第74号),同法施行規則(昭和23年,厚生省令第11号),児童福祉施設最低基準(昭和23年,厚生省令第63号)などがあり,また,保育事業が,児童福祉事業,社会福祉事業の一種であることから,社会福祉事業法(昭和26年,法律第45号)の規制をうけることになる.
さらに,"児童は人として尊ばれる","児童はよい環境のなかで育てられる"という有名な文句で知られる「児童憲章」(昭和26年)や,"人類は,児童に対し,最善のものを与える義務を負うものである"という格調高い文章で知られている国際連合の「児童権利宣言」(昭和34年)も,保育所における保育が基盤とする児童福祉の理念・原則を高揚したものとして,参照されるべきものである.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.