看護管理・19
部下を評価するポイント
木村 千枝子
1
1東京日立病院
pp.74-76
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205054
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考課は必要なのか
看護婦の個人別評価はなぜ必要なのか,何を評価しようとするのか,またそれをどのように標準化するのか,公正を保つ評価をだれが行なうのか,ということがまず大きな問題点である.
近年看護の評価という声を耳にするが,看護の評価とは看護職員の評価と相対的なものであるとはいえないであろうか.あるべき看護,あるべき看護婦像というものが確立されて,はじめて評価ができるという考え方は当然だが,それに固執するあまり,現在評価をしないほうがよいとはいいきれない.看護が社会の要請によってきわめて流動的に変革・拡大化されている今日だが,今日的な看護職員の評価がまた明日の評価につながっていくのではないだろうか.
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